2017.01.15 ほけんだより冬号

2017.01.15 ほけんだより冬号

厳しい寒さの中でも、元気いっぱいな子どもたち。でも、低温・低湿の冬は、かぜウィルスが大好きな季節です。風邪を寄せつけない丈夫な体作り、環境作りに気を配り、寒い冬を元気に乗り切りましょう。
 
☆知っておこう!学校感染症
集団生活の場では感染症が流行しやすいことから、学校での健康管理について制定された「学校保健安全法」。ここで定められた「学校において予防すべき感染症」は、第1種〜3種までの3つに分けられ、主に気をつけたいのは第2、第3種です。
 
・第1種
完治するまで登園停止。法律で定めるところの新型インフルエンザ等感染症、指定感染症、新感染症も第1種の感染症とみなします。
ジフテリア、ペスト、ポリオ(急性灰白髄炎)、ラッサ熱、エボラ出血熱、
マールブルグ病、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、
重症急性呼吸器症候群(SARSコロナウイルス)、鳥インフルエンザ(H5N1)

・第2種
集団生活で流行する可能性の高いものが、分類されています。
ほかの子どもにうつさないためだけでなく、感染した子ども自身がほかの
病気を併発しないためにも、決められた期間は休まなければなりません。
 
インフルエンザ 発症した後5日を経過し、熱が下がってから2日(幼児は3日)経過するまで登園停止。
水ぼうそう(水とう) 発しんがすべてかさぶたになるまで登園停止。
はしか(麻疹(ましん)) 熱が下がってから3日経過するまで登園停止。
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎) はれが発現した後5日を経過し、全身状態が良好になるまで登園停止。
風疹(ふうしん) 発しんが消えるまで登園停止。
百日ぜき 特有のせきが出なくなるまで、または5日間の抗菌性物質製剤による治療が終了するまで登園停止。
咽頭(いんとう)結膜熱(プール熱) 主要症状が消えてから、2日経過するまで登園停止。
結核 医師が感染のおそれはないと認めるまで登園停止。
髄膜炎菌性髄膜炎 医師が感染のおそれはないと認めるまで登園停止。
 
 
・第3種
集団生活で流行する可能性のあるものが、分類されています。
病状に応じて、医師が感染のおそれがないと認めるまでは登園停止です。
その他の感染症については特に登園停止期間は決められていません。
腸管出血性大腸菌感染症(O−157)*、流行性角結膜炎、急性出血性結膜炎(アポロ熱) 、コレラ、細菌性赤痢、腸チフス、パラチフス
*症状がない保菌者の場合は登園停止の必要はありません。
 
第3種のその他の感染症として代表的なものは次のとおりです。
手足口病、ヘルパンギーナ、とびひ(伝染性膿痂疹(のうかしん))、りんご病(伝染性紅斑(こうはん))、溶連菌感染症、感染性胃腸炎


☆感染症知識三択クイズ!!
今年度はインフルエンザや感染性胃腸炎が、早くから流行しました。まだまだ感染症が流行する季節、病気にかからない体つくりやホームケアの基本をおさらいしてみましょう!!
 
Q1.次のうち、アルコール消毒効果がある菌をすべて選んでください。
a. ノロウィルス
b. インフルエンザウィルス
c. ロタウィルス
 
答えはb!
インフルエンザウィルスは「エンペロプローブ」という膜にくるまれています。アルコールはこの膜を破壊して活動を鈍らせてくれます。
しかし、ノロやロタなどは、この膜をもともと持っていないので、アルコールでは効果が低いです。
 
 
Q2.手についたノロウィルスやロタウィルス、減らすためには?
a. 流水のみで洗う
b. アルコール消毒する
c. 石けんと流水で洗う
 
答えはb!
アルコール消毒の効かないウィルスの予防には、丁寧な手洗いが最も有効です。
ウィルスは手の皮脂にくっつくので、石けんの力で皮脂ごとウィルスを流しましょう!
ノロやロタにかかって嘔吐してしまった場合、床や洋服は次亜塩素酸水で消毒を!
家庭では、水500mlに対し、塩素系漂白剤10mlで作れます。
 
 
Q3.パパがインフルエンザに感染!!すぐに子どもを病院に連れて行く?
a. 発熱やせきがなくてもその日のうちに受診する
b. 発熱などがあったら、元気な様子でも受診する
c. 発熱などがあり、ぐったりしていたら受診する
 
答えはc!
子どもがぐったりしていたり、睡眠・食事がとれない様子であれば、夜間であっても受診してください。ただし、インフルエンザに限らず、感染症は早ければ早いほど診断が難しいもの。
「熱は高いけれど、元気に遊んでいる」いった場合は、自宅でしばらく様子を見てみましょう。
 
 
Q4.子どもが熱を出した時の対処法は?
a. 厚着させるなど、とにかく暖める
b. 氷枕などで、とにかく冷やす
c. 寒がったら暖め、暑がったら冷やす
 
答えはc!
「熱が出たら汗を出せ」というのは間違い!!
無理に汗をかかせると脱水症状を引き起こす場合もあります。熱の上がり始めは寒がるので暖めますが、熱が上がりきると暑くなるので、冷やしたり、汗をぬぐったりしましょう。
また、熱を下げるため、汗以外にも皮膚や軌道から失われる水分が増えます。水分補給は欠かさず、しっかりと行いましょう。